常識とは何だ?!UPDATE. 2013.2.26
ここはトイレの中!
ヨーロッパでは、建物の中のトイレは基本有料。
普通は、0.5ユーロを後払いするのですが、ここは入る前に確か1ユーロ払ったかな。
トイレ借りるのに、日本人的慣習からいうと、『too expensive!』って感じです。
で、ここはどこのトイレかというとパリの老舗デパート『プランタン』なのです。
入る前に、受付のようなカウンターがあり、そこにバリッとスタイリッシュな格好の女性がいて、料金を受け取って、入るトイレの部屋までテキパキと指示を出しています。
実に、軽快に無駄のない動きです。
言われるままに、そこのドアを開けると、そこは確かに便器はあれど、素敵なショーケースがあり、お洒落なトイレグッズや洗剤までセンスよくディスプレイされてました。
お店のトイレというのは、単なるトイレとしての機能を充たせばいいのではないのですね。
普通の街のトイレの2倍お金を頂くということは、それに見合う価値をそこに設え、その店の提案しようとする世界を凝縮したこだわりを表現すれば、そこはいわゆるトイレではなく、その店から発信する『事』の伝導の場ともなるのです。
私は、何故かここに創設者の商いへのスピリットみたいなものを感じました。
また、行動のマンネリ化は思考のマンネリ化に繋がり、いつのまにか『ひとりよがりの常識の壁』に囲まれていることさえも気付かず、その外の広い世界の存在さえ認識できなることの恐さも実感しました。
多くの人に夢を与える商人としてのセンスを、さらにブラッシュアップさせていく必要性に気付かせて頂きました。
『プランタン』の創設者のジュール・ジャリュゾーに感謝するとともに、彼がもっと遠くにある大切な『事』を見つめていたように、これからもいとしやらしく、『事』の提案をしていきます。
眠り屋 店主