謹んで頂く。UPDATE. 2007.3.07
昨日、本店の佐伯から大分へ向かう途中。
数台前をのろのろと走る1台トラック。
鉄の囲いに覆われて何を積んでいるのか分からない。
「あ~、も~、もうちょと早く走れないかな~。」
(少々イライラぎみ)
国道10号線、犬飼からそのトラックが左にウィンカーを出し左折して竹田方向へ。
「やれやれ、やっとスムーズに走れる」と思って、そのトラックの横を通過しようとした瞬間、
『ブウヒィ~!ブウヒィ~!』
そのけたたましい悲鳴のような声の方に目をやると、そこにはトラックの狭い荷台で背中だけ蠢く、大きな豚さん。
あ~、だーから遅かったんだな。
しかし生きてる豚を見るの久しぶりだな~。
あの豚、何処からきたんだろう?
これからどこに連れて行かれるんだろう?
やっぱり、食肉業者のところかなあ?
もしかして、可愛い子供たち(子豚)と離ればなれにされて運ばれてたりして・・・・。
だからあんなに鳴いてたのかなあ?
(脳裏にスーパーの肉屋さんに並ぶパックに入った豚肉が浮かぶ。)
あれも元はこの尊い『命』。
さすがに、今目の前を通り過ぎた豚を殺して食べたいとは思わないが、結果として日々食べてるのは事実。
何とも変な心境になった。
食材のブランド化がいっそう激しくなり、宣伝や広告が飛び交う今日。
でも、いやだからこそ忘れちゃならない。
自分達の命の元はやっぱり『命』だっていうことを。
こんなことを考えたりするのも、『MY箸』を持ったせいかな。
感謝、そして謹んでいただきます。
眠り屋 店主