OBSラジオ『快適睡眠のすすめ 7月』夏の快適寝具UPDATE. 2019.7.19
なぜ夏は寝苦しいか?
体温調整がうまくできない。
私たちの眠りの質は、体温の変化と大きく関わっています。
深部体温(脳温も含む)が約0.5℃〜1℃下がると共に、眠たくなり、さらに深い眠り(ノンレム睡眠)に落ちて行きます。
一番深いノンレム睡眠時に、成長ホルモンが分泌され、回復・再生(リカバリー)が行われるんですね。
どうやって深部体温をクールダウンさせているか?
眠くなると手足がポーッと暖かくなったり、小さなお子様の場合は、頭に汗をかき始めます。
この時、皮膚表面から放熱と放湿による気化熱が奪われることによって、動脈によって流れてきた深部の熱い血液が冷やされ、その冷やされた血液が静脈を通って深部に帰って行きます。
この血液循環によって、深部をクールダウンさせているのです。(フムフム)
温度や特に湿度の高い日本の夏は、この皮膚表面のクールダウン機能が効率よくできない環境になっているのです。
夏の快適寝具の条件
夏の快適寝具には、このクールダウンという体温調整をサポートする素材や機能を持ったものを選んで頂きたいですね。
素材は?
簡単に言うと「冷んやり、涼しい」ものということですが、体を冷やすというよりは、前述の気化熱を奪うという意味では、『涼しい』という感覚が大事 です。
素材でいうと、天然繊維では熱伝導率の高く、吸湿発散性に優れた『麻』がオススメ。👍
生地の織り方では、通気性のいいガーゼや、肌に密着しないワッフルやサッカー生地などがオススメです。
夏の寝苦しさとは、敷き寝具と背中の蒸れによる、クールダウンができないのが原因です。
寝苦しい夜が続くと疲労回復がままならず、食欲も落ち、それが続けばいわゆる『夏バテ』になってしまいます。😣
どうぞ夏に相応しい寝具を設えて、しっかり睡眠をとって、この夏も乗り切って下さい。
眠り屋 店主