20年前の常識?UPDATE. 2010.4.06
一昨年、睡眠環境診断士の資格を取ってから、ますますマットレスの構造に興味が出て来ました。
私が大手家具屋さんで修行中、当時はとにかく『硬いのが良い!』とされてました。
ところが、今は体圧分散性能に優れ、さらに体重をしっかり支え、自然な寝姿勢を保てるものが良いマットレスとされてます。
20年前の常識とは、全然違います。
ただ、悲しいかな、この正しい情報が生活者の皆様に伝わっていないのが現状です。
相変わらず、腰には硬~~~いマットレスや布団が良いと思い込んで、その結果、自ら腰痛や慢性的な肩こりに進んでいる方も結構多いようです。
いとしやでは、枕やマットレスを見に来られた方に、今どんな敷き寝具や枕を使ってて、どんなことを解消したいのかをじっくり伺ってきました。
14年間、その数は数百人いやもう千の位には乗っているでしょう。
そうしてわかることは、原因と結果の法則です。
腰痛や肩こり、睡眠の質の悪い方の睡眠環境には、共通の原因があるのです。
でも、それは仕方ない事と言えば仕方ない。
だって、誰からもそんなこと(正しい睡眠の情報)を教えてもらってないから。
もっと言うと、眠りのプロに出逢ってないから。
『物』は簡単に手に入れることができます。
安い物もいっぱいあります。
でも、ほんとうに自分が欲しい『事』は・・・・。
それを伝えて、導いてくれるのが、思想やフィロソフィーを持つプロです。
また、プロがそこに至るまでには、多くの『経験』が必要なのです。
それには、やはり『時間』という貴重な代償を払ってきました。
そして行き着いたのは、その貴重な代償をお客様の喜びに変えよう。
お客様の喜びは、実は自分の喜びであることに気付いているのです。
もっともっと多くの方に喜んで頂こう。
これからもますますの自己研鑽に励んでいきます。
ちなみに、前述の硬~~いマットレスの構造はこうなってます。(お客様から不要品を引き取ってきたものです。スタッフにも見てもらおうと思いまして・・・。)
スプリングの上に樹脂で固めた椰子の繊維、もしくはポリプロピレンの格子状のネット。
これじゃ~、身体にフィットするわけがありません。(マットの局部的な落ち込みは防げますが・・・
さらに、マットの上に敷くパットの重要性もほとんど教えてもらってない。
マットやパットは買った、しかし本当に欲しかった心地よい眠りは手に入れてない。
これはお互いにとって悲しいことです。
皆様、どうぞもう一度プロの話に耳を傾ける機会を積極的に持ってみてください。
きっと、そこにはその仕事に対する『あり方』の違いが存在することを実感できると思います。
その事は、本当の意味での暮らしの豊かさへ繋がっていくと信じてます。
眠り屋 店主