もっちりしっとり。UPDATE. 2008.11.15
さて、私も20年近くインテリア業界でいろいろ経験してきたが、この感触は初めての経験でした。
もっちりしっとり優しく身体を受け止めて、その後に来る何とも言えない安心感に似た力強さ。
しかも、本来感じて当然のその矛盾した二つの物質の境界は完全に消え失せてしまっている。
夜遅く家族が寝静まったあと、その場所は、そこに居る人をしばし日常の慌ただしさから解き放して、ささやかな至福の時間にいざなってくれる。
そこには目で見える価値を超越した『コト』が存在する。
実はこれ、
先日入荷した新しいソファの私の印象なんです。
私も東京の家具店に勤めていた当時から、それはもう数えきれないくらいのソファに座ってきましたが、このソファの座り心地は何かが違いました。
出逢いは、私の尊敬する友人のひとり、山口県でインテリアショップをされている方からのご紹介。
今年7月メーカーの方からアポイントの電話を頂き、来店頂きました。
九州地区担当の営業マンかな?って思っていたら、なんと自分がデザイナー兼営業もするということ。
だから、そりゃーソファのことは知り尽くしているって感じ。
私も4年半家具店にいましたので、そこそこ知識には自信があったのですが、残念ながら足下にも及びませんでした。
そしてその自分達の物作りに対する真摯な姿勢と情熱が、やはりどう言うんでしょうか。
一言でいうと、『共振』したわけです。
これは理屈はない世界。
何でって訊かれても、うまく答えられない世界のようなんです。
でも、いとしやの商品として置くからには、自分で体感して納得して置きたい。
というわけで、9月に東京の青山に展示しているショップを教えてもらい体感してきました。
やはり忘れられない感触でした。
そして10月、2回目の商談。
この時何か、色んな話を聞いてて、自分の内側に何かワクワクするものを感じたのです。
その場で展示用に3Pを1本注文。
納期は特別に急いでもらって2週間。
そして待ちに待ったそのソファがいらっしゃいました。
佐川のお兄ちゃんと二人で搬入しましたが、ちょっと持った瞬間、「ウッ?! ヤバい!」危険を感じました。
私の身体に染み付いている、「このぐらい大きさのソファなら多分このぐらいの重さだろう」という予想をかなり越えていました。
腰の入れ方を改め、仕切り直し。
無事、納まりました。
で、昨日はそのデザイナーさんにまたお越し頂き、2時間の勉強会。
とにかく、私でさえ一度も教わったことのないソファというものの奥深さ、値段が意味すること、見えない部分のこだわり等々熱く語って頂きました。
時間は「あっ」と言う間でした。
買う買わないという前に、こういうこと知らないと、ほんと時間とお金損するなあ~と思いました。
またいとしやに皆様に自信を持って紹介できる素敵な仲間が加わりました。
是非一度、この感触を体感してみてください。
眠りにつく前のひととき、このソファの上に居る方は、奇跡のホルモン『メラトニン』が出まくりでしょう。
眠り屋 店主