心地良い場所。UPDATE. 2008.8.01
しばし心地良い場所へお誘い申し上げます。
大分からだと2時間半ぐらいかかるかな。
ここは熊本、南阿蘇白川水源。
滾々と湧き出す清水を見ているだけでも、心が洗われていく気がする。
ちょうど濁った器に少しずつ綺麗な水を注いでいくと、だんだんと濁りが無くなっていく。
そんな感じ。
そしてお決まりの、神様を祭る神社。
でも、昔の人の『信じる』という純粋な心が形になったもの。
そして現代人が失いつつあるもの。
湧き出す水は毎分60トン。
その少し下がったところで、夏休みの子供達が清水に膝まで浸かって遊んでいる。
手には何故かその辺に落ちてた棒を持っている。(これもお決まりのパターン)
私が小学生の頃、どこでも当たり前にあった光景が久しぶりに甦る。
今の子供達に、クーラーの効いた部屋でゲームやパソコンをやめて、一度ここに来てもらいたい。
ただ来るだけでいい。
子供達の純粋な感性は、必ず数年後芽吹くある『種』を持って帰るはず。
自然に腰を屈め、冷たい湧き水に手を浸す。
少し掌に掬って、深い緑の木々の間から、ポッカリ開いた青い夏空へ。
放り投げられた清らかな滴は、太陽の光を受け止めキラキラと輝きながら子供達の頬へ落ちる。
「冷めてっ!もうやめてよ~。」
また家族との宝物がひとつ増えた瞬間(?)。
そこから水の流れは、ゆるりゆるりと曲がってまた深い緑の中へ。
ここの心地良さはどんなに科学が進歩しても、数値かしてもらいたくない居心地だ。
そしてこの心地良さを守っていくのは、神様ではなく私達なんですね。
心の洗濯できました。
家族に感謝。
眠り屋 店主