本当は怖い眠りの話。UPDATE. 2006.8.20
今日は“いとしや”らしからぬタイトルですが、もし身近な人で心当たりがあれば教えてあげてください。
現在日本では5人に1人が何らかの睡眠障害 をかかえているというデータがあります。(厚生労働省調べだったと思います。)
これは本人が自覚してないのも含めてです。
で、その中でも最近注目されてるのが、 『睡眠時無呼吸症候群』。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、これは放っとくとたいへん恐ろしい病気です。
2003年、三陽新幹線の運転手が居眠りにより止まるべき駅を通り越して停車。
その原因が 『睡眠時無呼吸症候群』とわかり、この症状が世の中の人に認知されました。
それから国も睡眠の質的改善が医療負担等を減らすということから、保険制度の見直し等が行われています。
この病気のイメージはどんなものでしょうか?
『昼間の激しい眠気』・『大きないびき』・『睡眠時に呼吸が止まる』等が一般的なものでしょうが、他にも『記憶力の低下』・『起床時の頭痛』・『インポテンツ』などがあります。
しかしこの病気の怖さはもっと別のところにあります。
夜の無呼吸状態が身体に悪影響を与え、ジワジワと身体を蝕み、生活習慣病を引き起こすのです。
これがこの病気の怖さの本質です。
例えば高血圧には健康な人に比べ、約2倍なりやすいという。
どうしてそうなるか?
無呼吸の原因はいくつか考えられるが、とにかく呼吸がスムーズにいかなくなる。
そうすると身体の中で最も酸素を使う脳は、十分な酸素が送られて来ないので、心臓に命令して(血圧を上げて)酸素を確保しようとするところからである。
そしてさらに血圧が上がると、心臓から勢いよく押し出された血液が動脈の内側に激しく当たり、血管の内側の壁を傷つけてしまう。
傷ついた血管の内壁は修復されるのだが、傷つくたびに内側に内側に厚く修復されていく。
その結果どんどん血管が狭くなりやがて心筋梗塞や狭心症となっていくらしい。
恐い。
他にも『冠動脈疾患』が約3倍、『脳卒中』約4倍、『糖尿病』約1.5倍という調査結果が出ている。
健康の3原則。『食事・睡眠・運動』
その中であまりにもあたりまえに全ての人が行うにもかかわらず、情報不足のため、自分の眠りついてほとんど意識することがない現状。
いとしやと『縁』のあった方には、正しい情報をこれからもお伝えしていこうと思います。
ところで、今晩隣に寝ている大切な人は、呼吸大丈夫でしょうね?
眠り屋 店主