染物研修UPDATE. 2016.5.11
本日、お店は定休日。
なんですが、予てから計画していた、草木染め(柿渋染め)の教室を行いました。
私は、もう10年ぐらい前に、師匠に1日弟子入りして受けていましたが、スタッフのみんなにも是非その奥深さを体験してもらいたいと企画しました。
師匠は、大阪在住TM3企画の宮崎登志雄様。
わざわざ大阪から来て頂きました。
実は柿渋染は、天気がとても重要なのです。
何故なら、太陽の光で染めると言っても過言ではないくらい晴天が良い条件と言えるのですが、あいにく昨日は曇り。
でも、なんとか染めることができました。
『自然で染めるということは・・・』こういう(人間がすべてコントロールできない)ことなんだという意味では、とてもいい気付きを早速頂きました。
その工程は、9~10工程に及びます。
朝の9時から夕方の4時過ぎまでかかりました。
1枚の布を人の手で染めるというのは、こんなにも手間がかかるものだということがわかったと思います。
今はあまりにも、物が簡単に手に入る時代になりましたが、その分物事を慮る機会も喪失したように感じます。
これだけ豊かになったのに、満足することがない。
それは、目に見えない人々の働きを知る機会がなくなり、それと同時に感謝することがなくなっているからかもしれません。
自分で、頭を使い、腰を屈めて、手を動かし、太陽の日差しを待ち、風の恩恵を受ける。
そんな体験を通して、今自分たちが扱わせて頂いている商品が、どれだけの自然や人の営みによってできているかを感じ、その尊さをここへ来る多くの方に伝えて頂ければと思います。
師匠の宮崎様、本当にありがとうございました。
とてもいい勉強になりました。
眠り屋 店主