吸い込まれるような美しさUPDATE. 2020.7.03
遥か草原
今日のアートギャッベは、清々しさを感じさせるグラーデーションが綺麗な逸品。
使っている草木染めのブルーと一部にあるナチュラルな原毛のバランスがいい感じです。
伝統的なギャッベのモチーフはありませんが、この絨毯には、要らないような気がします。
光と見る方向で変化
グラデーションが綺麗なアートギャッベに必要な要素は、織り目が細かく緻密であること。
縦糸に数万回横糸を結びつけることによって、生み出される鮮やかな色の波。
見る方向や、光の種類や角度によっても、微妙に変化します。
(上は濃く。下は明るく見えます。)
また、使い込むことによって、色の艶や深みが出てきます。(現地では『色が育つ』と言います。)
アートの上で暮らす
芸術もいろいろあれど、その上に乗って鑑賞するものって、なかなかないんではないでしょうか。
お友達と楽しい会話の場となったり、家族で座ってくつろいでお茶を飲んだり、ゴロンと寝転んで、そのまま・・・zzz.。笑
ましてや、それが毎日の暮らしの中で・・・。
『なんて、心豊かな日常なんだろう。』って思いませんか?
しかも、一生です。(上質なギャッベの耐久性は100年と言われています。)
安くはないが、決して高いものではない。
10年前から、『アートギャッベ』を扱って、自分自身も使って思うこと。
『心豊かであって、贅沢ではない。』
ある意味『贅沢』とは、とりあえず買って、心地よさや豊かな時間も感じないまま、また捨てて・・・を繰り返し続けること。
このコロナ禍のゴールデンウィーク中に、全国の家庭から異常な量の粗大ゴミが捨てられたそうです。
きっと多くの方に、いろいろな気づきの機会があったと思われます。
もったいない。
アートギャッベの世界に触れると、『もったいない』の本当の意味がわかります。
それは、私たちの未来にとって、もっとも大切な地球にやさしくあることに繋がっていきます。
私たちの当たり前に繰り返される日常の生活の中でこそ、尊い価値観が必要な時代がやってきました。
そのことを忘れないための、シンボリックなアートの存在。
そして、次の子ども達へ遺すことの意義。
アートギャッベを通して、いとしやが大事にしている軸を共有して頂ければ幸いです。
眠り屋 店主